スニーカーで歩いている女性
靴の底の減り方は、体の歪みや左右の足の非対称を発見するポイントです。

しかし、左右の靴の底がほぼ均等にすり減っているとしても、まだ見るべきポイントがあります。

まず外側が極端に減っている場合は、ガニ股で歩いていると考えられます。

カカトだけがすり減っている人も同様に、ガニ股歩きの結果、カカトに体重が掛かりすぎています。

ガニ股歩きは、歩幅が狭く、十分に足全体で体重を受けていないため、血行障害になりやすく腰への負担も大きい歩き方と言えます。

次に、靴のつま先がすり減っている場合には、つま先が上がっていない≒足首の関節の老化が考えられます。

つま先が上がっていない状態で歩いていますから、少しの段差でもつまずきやすくなり、転倒した場合には、腰への衝撃でぎっくり腰になる可能性があります。



理想的な靴底を意識する

散歩道を歩いている家族
では一体どのような靴の底の減り方が良いのでしょうか?

それは、つま先の親指の付け根周辺と踵(かかと)付近が、ほぼ同じように減っている靴底が理想的なのです。

では、どのようにしたら理想的な靴底の減り方、つまり理想的な歩き方になるのでしょうか?

ポイントは3つあります。

前に足を出して、着地するまでに足の裏全体で体重移動をします。

これは、骨盤や脊椎に対して一番衝撃の少ない足の移動です。

スローモーションで説明すると、踏み出した足をまずかかとから着地します。

それから土踏まずの外側を徐々に着けながら、足の指の付け根全体で地面を受け、最後に親指の真中付近を地面に付けた後、次の蹴り出し動作に移ります。

次のポイントは、肩甲骨を引き寄せて歩くことです。

別の表現をすれば正面を向いて顔を上げ、概ね足元から100m先を広い視野で見据えながら、胸を張って歩きます。

これで腰に負担のかかる、前傾姿勢が矯正されます。

もちろん、足元にも気をつけてください。

最後に少しアゴを引きます。

もしもこの文章をパソコンなどのモニターを通して読んでいらっしゃるなら、そのままの状態で良いですから、アゴを引いてみてください。

頭全体が後に引かれ、脊椎の真上に移動することが感じられるはずです。

わずかに首周りの筋肉が緊張するのがわかると思います。

よくスポーツで「アゴを引いて!」と言いますが、アゴが前にでてくると、体全体が前傾になりのバランスが崩れた状態になるのです。

はじめはアチコチ気にしながら歩かなければなりませんが、この歩行方法を身につければ、ぎっくり腰の予防になりますし、腰痛の症状がある方は、改善されると思います。