魔女の一撃を喰らった男性
床に落ちているものを拾おうと腰を落とさず不意に曲げたり、不用意な姿勢で腰を回そうとしたり、物を持ち上げようとしたりといった日常生活のごく普通の動作が原因となってぎっくり腰は起こります。

そればかりか、中にはキッカケに何も心当たりがないという場合もあり、予防も難しいと言われています。

ぎっくり腰は日常のほんのちょっとしたキッカケや動作で起こることが多く、突然腰に強烈な痛みが走るというのが症状の特徴です。

その為、ぎっくり腰は日本ばかりでなく世界中でも恐れられ、ドイツでは「魔女の一撃」と例えられるほどです。



代表的な症状

典型的な症状としては、次のようなものがあげられます。

  • 痛みが始まった時がはっきりしている。
  • 激痛とともに腰が抜けるような感じがする。
  • 動こうとしても動くことができない状態である。
  • 寝返りをうつこともできない。
  • 咳やくしゃみをすると激痛が走る。
  • 足に神経痛のような痛みやしびれはない。

その他の腰痛との違い

病院で診察してもらっている女性
腰痛には、加齢による骨粗鬆症からくるものや、胃や十二指腸潰瘍などの消化器からくるもの、尿路結石や腎盂腎炎などの泌尿器系疾患、子宮内膜症や子宮外妊娠などの婦人科系疾患からくるもの、うつや心身症など心因性のものなどがあります。

それらは、「腰が重い」「腰が痛い」といった症状が、徐々に始まったり長引いたりするものがほとんどで、国民の80%以上の人が経験しているといわれ、症状が治まらない人は病院で治療しています。

ぎっくり腰と比較すると、傷みの症状に大きな違いがありますが、場合によっては、ぎっくり腰と似たような突発的な傷みを伴う症状の場合もあります。

したがって、激痛が収まった数週間後も腰痛が続き、発熱や冷や汗が伴う症状が見られる場合には、重大な病気が潜んでいるかもしれないということは気に留めておくべきです。

前立腺がん、腎臓がん、甲状腺がん、大腸がん、肺がんなど、多くの癌(がん)が骨に転移した場合に腰痛を引き起こすことがあります。

また「黄色ブドウ球菌」など、一般的な細菌が骨に感染して痛みを引き起こすこともあります。

これらの腰痛は命に関わる危険なものです。

「夜の安静時に痛む」「どんどん痛みが強くなる」「発熱を伴う」など、ぎっくり腰とは違う症状がある場合には、できるだけ早く病院(できれば整形外科)で診察してもらい原因を突き止めてください。