ぎっくり腰を診察する整形外科医たち
整形外科は、骨や筋肉など運動に関わる器官の治療を専門とする医療機関です。

レントゲンや血液検査、尿検査など様々な検査によって病気の根本を突き止め、薬などを使って身体に働きかける治療が行われます。
こういった医療行為は、病院でしか受けることができません。

ぎっくり腰になったとき、どこで治療したら良いかと迷う人は多いようです。

その際に、痛みが激しくどうしようもない場合や、他の症状もあるため違う病気の疑いがある場合は、整形外科を選ぶと良いでしょう。

ただし、ぎっくり腰の応急処置は、まず安静にすることが大切です。

慌てて病院へ行くよりも、少し痛みがとれて落ち着いた頃に原因を調べてもらい、適切な治療をしてもらうのが良いと思います。



整形外科で治療方法

整形外科では、どのような治療をしてくれるのでしょうか?

整形外科の治療法は、保存的療法と外科的療法の二つに分けられます。

保存的療法

保存的療法とは、骨そのものに手を加えず治療を施す方法で、安静、理学療法、薬物療法、神経ブロック療法を行います。

① 安静

安静とは、じっと動かず楽な姿勢で休むことで、ぎっくり腰の一番の治療となります。

② 理学療法

理学療法には、牽引療法、運動療法、温熱療法、装具療法、電気療法があります。

牽引療法
骨盤を引っ張ることで、筋肉の緊張を和らげ、神経周辺の血行を良くします。
運動療法
主に予防のための療法で、痛みが治まったタイミングで行います。筋肉トレーニングや腰痛体操など。
温熱療法
急性の腰痛の場合は冷やすのが基本です。これはぎっくり腰が完治したタイミングで行ないます。患部を温める補助的治療で、ホットパック、赤外線、超短波、超音波、マイクロウェーブなどがあります。
装具療法
ぎっくり腰の急性期に、コルセットなどの装具を着用することで、腰椎の動きを抑制し脊柱を安定させます。装具が弱った筋肉や靭帯などを補助して腰椎を支えるため、椎間板や関節痛の症状が軽減されます。
電気療法
電気刺激を加えることにより、筋肉を軽く収縮させます。筋肉の緊張を緩める他、血行を促して回復させていきます。これもぎっくり腰が完治したタイミングで行ないます。

③ 薬物療法

塗り薬、湿布などの外用薬や内服薬を使い、筋肉の緊張を和らげたり、炎症をしずめて症状を緩和する治療方法です。

④ 神経ブロック療法

安静にし、薬を飲んでも痛みがおさまらないときに用いる療法です。

痛みを感じる神経根に局所麻酔薬やステロイド剤(副腎皮質ホルモン)などを注射し、痛みを遮断する治療方法です。

外科的療法

外科的療法とは、手術によって治療する方法です。

ぎっくり腰で、手術を行なうことはほとんどありませんが、重症の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などは、手術によって治療します。

椎間板ヘルニア摘出術、椎弓切除術、脊柱固定術などがあります。

最近では、体への負担を少なくする最小侵襲手術が行なわれています。