前かがみで料理をするシェフ達
仕事内容は様々ですが、営業職の人は歩くこと、事務職の人は座ることが仕事とセットのようなものです。

そして、ぎっくり腰になりやすい危険度が高い仕事としては、一日中立ったままで仕事をしている料理人や接客業の人などが挙げられます。

厨房で一日を通して料理をすれば、常に前傾姿勢をしていることになりますが、ある報告では仰向けで寝た状態(これが一番椎間板に荷重がかからない姿勢です。)を1とした場合、立ったまま軽いお辞儀をすると6倍の荷重が椎間板に掛かかるということでした。

これは料理を作る状態とよく似ています。

また、体を曲げた状態で荷物を持ち上げると、約9倍にもなります。

※ちなみに椎間板に一番負担がかかるのは、椅子などに腰掛けたまま床のものを拾う姿勢です。

仰向けで寝た状態と比較すると、11倍もの負荷がかかります。

これらは、ぎっくり腰になる可能性が高い姿勢ですから、この動作を避ける事でぎっくり腰の原因を減らすことができます。



引き金となる動作や姿勢

腰痛を気にしている百貨店の女性
実は立ったままといっても、無意識に左右の足に体重を振り分けて、筋肉を緩めたり縮めたりしています。

この動作で、それぞれの足を休ませていますが、常に前傾姿勢をしなければならない場合には、腰の筋肉疲労は蓄積されます。

こういった動作の積み重ねが、ぎっくり腰の引き金を引く原因となるのです。

これが立って仕事をする女性の接客業、デパートやレストランのスタッフの場合は、また違った危険性をはらんでいます。

職業柄ヒールの高い靴を履くことが多いため、つま先でバランスを取りながら、自分の体重を支えなければなりません。

重い荷物を持つ頻度は高くないと思いますが、つま先立ちの姿勢では骨盤が前にせり出すような格好になり、全体重の70%程度の負担がつま先にかかってしまいます。

この姿勢では、地面にかかとを付けた姿勢と比べると、背中のS字カーブが変形した状態になるため、骨盤にかかる力がアンバランスな状態となります。

そうした姿勢によって疲労が積み重なり、ぎっくり腰の症状を引き起こす原因となってしまうのです。

血行改善で筋肉をリラックス

接客などの業務中は目立つような運動はできないと思いますので、休憩時間などを利用して下半身をリラックスする工夫をしましょう。

たとえば左右いずれかの足のかかとで、もう片足の足先を踏みます。

※靴を履いたままでは痛いので、靴を脱いでから行いましょう。

立ったままの静止した姿勢では、足の筋肉がずっと緊張した状態であるため、血管が収縮して血液がスムーズに流れにくくなります。

そこで、このように末端の足の指先を刺激することで、血流を改善します。

これによって筋肉の緊張をゆるめ、足の疲労予防になりますし、骨盤に連動する筋肉の血行が良くなると、腰の疲労を和らげることにもなります。

応急処置的ではありますが、病院で治療できない場合は、このような方法をこまめに行なうことが大切です。