ぎっくり腰の治療に向かう男
ぎっくり腰になると、痛みの症状が強いだけに、この痛みはいつまで続くのか、治療すればちゃんと治るのかと不安になると思います。

一般にぎっくり腰と呼ばれている急性腰痛症とは、急激に発症した腰痛のことで、日本整形外科学会の全国調査では、20~70才代の約30%の人が、1日以上続く腰痛を経験していると報告されています。

さらに、年代や男女の差はほとんどなく、それらの大部分がぎっくり腰であると考えられています。

このように多くの人が経験しているぎっくり腰ですが、発症したときに腰で何が起きているのかの原因については、未だに明らかになっていません。

筋肉が損傷しているケースもあれば、骨盤と脊柱をつなぐ仙腸関節、あるいは椎骨と椎骨の間にある椎間板や椎間関節などの障害が原因とされていることも考えられています。

しかも、これらは画像検査(レントゲン)を行っても、映し出すことができません。

そのため、ほとんどの場合で、本当の原因がわからないまま治療されています。

したがって、治療によるぎっくり腰の完治には、個人差があり、正確な数字を出せないのが実情です。

概ね痛みのピークは発症後1~3日で、その後徐々に痛みが治まれば、単純なぎっくり腰ということになるでしょう。

しかし、ぎっくり腰になった時の対処方法によっては、症状が長引く場合もあります。



無理をすると回復(完治)までの期間が延びる

ぎっくり腰は、日常生活の積み重ねで筋肉や靭帯に疲労が溜ることで、骨がずれたりねじれたりすることが大きな原因と考えられています。

そのことによりバランスを失い、筋肉や靭帯、関節に負担がかかることになります。

そして、ある日ふとした動作が引き金となって、痙攣(けいれん)を起こしますが、そのとき緩んだ骨格をカバーするために慌てて緊張しようとする周囲の筋肉が、神経を挟み込んだまま縮んでしまうこともあります。

このようなときには、痙攣が治まるまで手のつけようがありません。

身体の反応が治まるまで、最低でも30分~60分は、安静にして動かない方が良いとされています。

激痛が治まってから、ずれた骨格や筋肉が正常な位置を取り戻すように治療をすることで、回復していきます。

二週間程度経過後に腰の違和感が消えれば、一応は治ったといえます。

しかし、病院での治療で痛み止めの注射を打って楽になったらといって無理をすると、治癒しづらくなり、症状が完治するまでに時間がかかることもあります。

また、ぎっくり腰は普段の姿勢や生活の仕方にも原因があるため、予防には根本の原因を改善しなければ、再発する可能性は大いにあります。

ですから、一度治まってもまたすぐに症状がぶり返し、応急処置をして病院に担ぎ込まれ、治療が長引いてしまったということも多いようです。