ぎっくり腰を気にしている女性
ぎっくり腰は、正式な病名ではなく、専門用語では、「急性腰痛症」といいます。

この病気は、原因も症状や発症する部位も人によって異なります。

病院でレントゲンを撮って検査しても、異常がない場合がほとんどで、外傷もないため、どこを損傷しているのか判断が大変つきにくい厄介な病気と言えます。

ところで、ぎっくり腰は、どういった場合に発症するのでしょうか?



ぎっくり腰を起こす典型的な状況

  • 重いものを腰を曲げて持ち上げる。
  • 長時間両足をそろえて静止した姿勢の状態から急に動作を開始する。
  • イスに座った状態で、床に落ちた物を拾うために腰を曲げる。
  • 料理や食器の片付けで、やや前かがみの状態で家事をしていた状態から急に腰を伸ばす。

このようにぎっくり腰発症の典型とは、よく思われがちな「重い荷物を持ったらぎっくり腰になった。」という原因だけではありません。

痛いのは腰部だけ

ぎっくり腰のほとんどが、不用意な動作で筋肉を使いそこなったり、体重をかけそこなったりして、局部に過度な負担がかかったことが原因による腰部の一部損傷といえます。

したがってぎっくり腰の起こる部位は、主に腰部の損傷で、筋肉であったり、靭帯であったり、関節であったりと様々ですが、痛みは腰だけで足までは及びません。

例えば、外部の圧力で椎間板がつぶれかけたり、裂けてしまったりする場合があります。

また、腰椎をつなげている関節が無理な動きをさせられたため、関節が捻挫してしまう場合もあります。

その場合、関節包(関節を包む膜)や靭帯(弾力のある繊維からできていて関節の補強と運動の制限をする)がちぎれたり、断裂したりすることがあり、そこからの出血で起こった炎症が、神経を圧迫して刺激します。

腰関節周辺の神経は、痛みを感じやすいため、強烈に痛みます。

その他の例としては、骨についている筋肉が、いきなり過度に引き伸ばされることによって、小さな断裂を起こす場合もあります。

いわゆる肉離れの状態です。

このようにぎっくり腰の発症する部位は様々で、病院でも応急処置として鎮痛の治療しかできない困った病気なのです。