都会の横断歩道を渡っている人々
勤務先や通勤途中、買い物、散歩など外出先で、ぎっくり腰になった場合の応急処置はどうしたら良いのでしょうか。

症状としては、いきなり激痛が走り身動きがとれなくなりますから、まずは息を整え落ち着きましょう。

もしも横断歩道を渡っていた場合なら、緊急事態ですから遠慮なく同じ方向に渡っている人や反対方向に渡っている人でも構いません。

とにかく誰かに声をかけて、なんとか歩道などの安全な場所まで連れて行ってもらいましょう。

ここで注意すべきことは、ぎっくり腰が発症すれば、1メートル歩くのも大変痛い思いをするので、特に幅員の広い道の横断歩道を渡っている場合などでは、進行方向へ移動するというよりは、歩道に近い側へ連れて行ったもらうように伝えることです。

声をかけそびれると、車道の真ん中にたった一人でうずくまった状態となり、車に追突される危険性がありますから、声をかけるという行為は安全確保のための重要なポイントです。



可能な限り楽な姿勢で安静に

安全確保ができ、人の流れから外れた後は、周囲の壁、電柱、木などにもたれかかる、あるいはベンチなどに腰を下ろして、できるだけ痛くない姿勢を探し、バランスを取って呼吸を整えます。

当然ですが、腰に負担がかからない姿勢を保ちます。

例えば、強い傷みを少しでも避けるために、次のような姿勢をとってみましょう。

  • 壁に寄りかかるときは、壁に腰を押し付け、膝と腰を少し曲げます。
  • おしりを地面につけるときは、膝を立てて壁などにもたれかかります。
  • テーブルや机など、何らかの台に体重をあずけるときは、膝を軽く曲げます。
  • ベンチなどに横になる時は、体をエビのように丸くして横向きに休みます。

このように、軽く膝を曲げ、下半身に体重が乗るようにしたり、何かにもたれかかって前後に上半身の体重がかからないよう安定させたりすると、比較的楽に休むことができるでしょう。

このとき家族や友人や同僚などの助けを呼べる場合は、この後の自宅までの移動などを考えて、必要な場合は迷わず呼んだほうがよいです。

症状が落ち着いてから移動しましょう

腰痛で手摺に掴まるイメージ

症状が少し落ち着いたら、だれかの手を借りてゆっくりと移動し、腰に負担をかけないよう気をつけます。

歩く時は腰への体重負担を軽減できるように、痛まない方の腕を介護者の肩に回してみましょう。

傘や杖など体重を預けられるものがある場合は、それを使うもの良いでしょう。

交通機関を利用する場合、電車は震動が大きいため、タクシーの方が良いでしょう。

乗り込む時は、おしりから先に入り、腰を下ろした後に脚を引き入れると比較的楽に乗り込むことができます。

ぎっくり腰の場合、初期段階で安静にすることが一番の応急処置ですから、無理な態勢で急いで病院へ行こうとせず、周囲を見回して早く休める方法を探すことを心がけましょう。