太って腰の痛みが発生した男性
年齢を重ねると、基礎代謝量が落ちてきます。

基礎代謝量とは、安静(何もしない)にしている状態で「生命活動を維持するために、生体で生理的に行なわれている活動に必要なエネルギー」のことです。

簡単に言えば「生命を維持する為に必要な最低限のカロリー」を意味します。

一般成人の女性であれば約1,200キロカロリー、男性であれば約1,500キロカロリーです。

成人後は年齢とともに少なくなってきますが、特に50歳代を超えると10%程少なくなります。

これは老化に伴って、カロリー消費が少なくなるためです。

更に、一般的には年齢とともに一日の運動量自体が減少傾向にありますから、運動によるカロリー消費(生活するために歩く、立つ、座るなど)も少なくなります。



摂取カロリーと消費カロリー

ところが、自分の体内変化を気にせず若かった頃と同じ食事量を摂取すると、いわゆるカロリーオーバーとなり、その超過分は体内に脂肪として蓄積されます。

その殆どは上半身に蓄えられますので、加齢とともに上半身の体重は増加し、それを支える筋肉量は、運動を怠るようになると減ってきますから、結果として腰への負担は増えるわけです。

しかも胸を張った姿勢で、横からその体型を見ると、いわゆるお腹が出た状態となります。

その状態は、結果的に姿勢の後傾(重心が後ろ側に傾く事)と同じ事になり、より腰の椎間板などに負担を強いることになります。

その結果、ぎっくり腰へのリスクが年齢と共に増大する傾向になるのです。

体型や姿勢による背骨の変化

肥満男性のお腹や腰のイメージ
人間の背骨はS字カープを描いています。

頭蓋骨に繋がる頚椎から一番下の尾骨まで、合計で32個の骨がバランスを保ち、柔軟に様々な動きに対応できるように積み上がっています。

左右の動きに対しては、地面に対して垂直になるように制御できますが、前後のバランスの保ち方は、幼児の頃から老人に至るまでの経過でいわゆるS字カーブが妥協点を探して安定しようとしています。

しかし、体型や日々の姿勢によって一部分に無理が蓄積していくと、筋肉や靭帯が疲労して骨がズレる原因となってしまいます。

これが、ぎっくり腰の引き金になるわけです。

妊娠後期の女性が腰痛の症状に悩まされる原因の一つが、S字カーブの変化によるものです。

肥満解消には、様々な取り組み方があります。

ここですべてを紹介するのは不可能ですが、肥満の治療には応急処置的な方法はなく、病院の指導を受け、的確な解決法を行うべきです。

それが、ぎっくり腰の予防にもつながります。

参考ページ:年齢別 基礎礎代謝量・エネルギー所要量の計算