ぎっくり腰と救急車のイメージ
腰部の激痛で身動きがとれないぎっくり腰。

ひとたび発症すれば、あまりの痛さに「すぐに病院へ!」と考えるのが当然だと思います。

ぎっくり腰になった状態では、自分で立つことも座ることも、横になることもままなりません。

家の人に介助してもらい、自家用車やタクシーで病院へ行く事さえも難しいでしょう。

このような状況ですので、救急車を呼んでプロに病院へ運んでもらおうと考える方も、少なくないと思います。

それでは、ぎっくり腰を発症した場合、救急車は本当に呼んだ方が良いのでしょうか?



ぎっくり腰を理解することが大切

ぎっくり腰は急性の腰痛症ですから、突然激烈な痛みに襲われ、ほとんどの人が平常心ではいられなくなります。

また、周囲の人間から見ると、さっきまでは何事もないように生活していた人が、急に激痛で苦しんでいるとなれば、「これは相当に重い病気だ」と思ってもしかたないでしょう。

しかし、ぎっくり腰は殆どが靭帯や筋肉組織や椎間板の損傷の初期段階であり、すぐに命にかかわる病気の症状というわけではありません。

ぎっくり腰に関わる体の部位が、特に痛みを感じやすい部分であるため、強い痛みを感じますが、数日安静にしていれば、徐々に痛みは軽くなっていきます。

まずは当人が一番楽な姿勢をとるための補助をすることを、第一にすべきことです。

病院に行けばすぐに治るわけではない

ぎっくり腰を発症したばかりの状態は、患部を触ると痛いため、医者であってもなかなか診察がしづらいばかりか、硬直した体では適切な治療が難しくなります。

多くのぎっくり腰の場合、その傷みの原因となっている損傷の部分をレントゲンでは明らかにできないため、痛みを我慢してレントゲンを撮ったけれど、レントゲンでは何ら異常がないということもあります。

さらに病院では、冷静に「安静にしていてください」という診断と、鎮痛剤と湿布薬を処方してもらうだけで、帰らなければならない場合もあり、つらい思いをして病院に行ったのにと後悔する場合もあります。

このような事から、急性のぎっくり腰を発症した場合は、救急車を呼んで移動したり、病院で検査を受けたりするよりは、しばらく安静にして様子を見るほうが良いといえます。

ただ、ぎっくり腰で救急車を呼んではいけないと言うことではありませんので、周りに助けてくれる人がいない場合や、他に何か危険などがある場合には救急車を呼ぶ事も選択肢もひとつです。

また、安静にして数日後も痛みがやわらがずに続くときは、ぎっくり腰による腰痛以外の病気も疑ったほうが良いので、傷みの軽減の経過には気をつけることも大切です。

それと、少々痛みが軽くなったからといって無理をしてしまうと、ぎっくり腰による軽い損傷が症状を重くするきっかけとなってしまうこともあります。

これらの場合には、改めて病院で検査を受け、原因をはっきりさせることも必要です。