ぎっくり腰とは何かを説明する医者のイラスト

  • 荷物を持ち上げた拍子に・・・
  • 振り返って物を取ろうとした瞬間・・・
  • 顔を洗おうとしたときに・・・

このように日常生活の何気ない動作で起こる 『 ぎっくり腰 』

その痛みと衝撃はものすごく、腰に激痛が走りそのまま動けなくなることが一番大きな症状です。

ドイツでは「魔女の一撃」と言われ恐れられています。

ぎっくり腰とは、急性的に起こる腰痛症の一種で、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の圧迫骨折などと合わせて、急性腰痛症と総称されています。

症状も様々で、椎間板(ついかんばん)がつぶれかけていたり、背骨の後ろにある小関節がはずれかけていたり、背骨を結んでいる靭帯が切れかかっていたりなど個人差があることも特徴の一つです。

脊椎の関節・椎間板・筋肉の異常

人間の背骨を横から見たCG

人間の背骨は横から見みると、頭蓋骨の下に32個の骨がS字カーブを描きながら積み木のように重なっています。

それぞれの積み木の間には、椎間板と呼ばれる座布団状のクッションがあって、上下の積み木がぶつからないように骨と骨をつないでおり、衝撃を吸収できるような柔軟性も持ち合わせているのです。

その椎間板の中は、座布団で言う所の綿の役割を果たすゼリー状の髄核(ずいかく)という物質で満たされています。

ぎっくり腰を含め急性腰痛症が発症する原因は、脊椎(せきつい)の関節、椎間板や筋肉の異常なのです。






繊維輪と髄核、椎間関節と関節包

例えば、座布団の袋といってもよい椎間板の保護層である繊維輪(せんいりん)内部の柔らかい髄核(ずいかく)を損傷する場合があります。

椎間板の周囲を何層にも取り巻いている繊維輪は、弾力性があり背骨の伸展に耐えられるようにできているのですが、ねじりに弱く外部からの圧迫によって裂けてしまうことがあります。

繊維輪の周りは、神経と非常に近いため、損傷によって激しい痛みを感じる部位といえます。

また別のケースとして、椎間関節に無理な力が加わり、関節を包んでいる関節包(かんせつほう)や靭帯を損傷することがあります。

この場合、ちぎれた関節包や靭帯から出血が起こり、炎症を生じて神経を圧迫、刺激して激痛を伴います。

その他に、背骨を覆う筋肉が急激に引き伸ばされ小さな断裂を起こし、肉離れ状態となる場合もあります。

激痛に耐えながら診察を受けても

ぎっくり腰のレントゲン画像のイメージ
脊椎の関節、筋肉、椎間板、いずれの場合も、同じ神経を刺激します。

その結果、反射的にその部分が緊張して硬くなる筋性防御(きんせいぼうぎょ)の働きを引き起こし、背中の筋肉が反射的に硬くなってしまい、激痛で動けない状態になります。

その為、医師は詳しく診察することができず、具体的な判断を下しにくいということが少なくありません。

ぎっくり腰の最大の特徴は、痛みは強いものの、病院でレントゲンなどの画像には異常が見られない場合が多く、ほとんどの場合が、自然治癒することです。

したがって、ぎっくり腰の痛みを軽減する主な治療法(応急処置を含め)としては、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、コルセットなどによる治療が行われます。

ぎっくり腰は、痛みが和らぐ前に無理をすることで再発したり、一度治っても根本的対処をしないと再発したりする場合もあります。

まずは発症したら安静にすることが一番大切です。






根本にある原因を探ることが大切

ぎっくり腰は、何気ない時に急に起こり、慌てる方がほとんどですが、普段の生活の中で原因となる問題が積み重なり、突然ぎっくり腰の引き金が引かれたということが根本にあります。

ぎっくり腰が起こりやすい要因として、腰の疲労があります。

日頃から腰に負担のかかる仕事や、正しい姿勢をしない状態で座っていることが原因です。

また、運動不足や加齢による筋肉低下も一つの原因になります。

既に発症してしまった人は、このサイトで原因や予防法の情報を得てください。

ぎっくり腰の予感について思い当たる人は、運動や立つ姿勢を見直し、ぎっくり腰の予防策をとってください。

「ぎっくり腰は突然訪れる」と思われがちですが、それは小さな悪因の生活習慣や無理な動作の積み立てが満期になったために起こる病気なのです。